文化祭当日

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文化祭当日

城東高校文化祭当日。 3年生であるオレ達は体育館にて、 「ロミオ戦記」 という演劇を披露していた。 舞台袖の暗闇の中で、オレはジッと出番を待つ。 「陽斗(アキト)、緊張してるのか?」 声をかけてきたのは、親友の大悟(ダイゴ)。 「ああ、してるよ。当然だろ、舞台をムチャクチャにするんだから」 「本気でやるのか?」 「やるよ。それに、オレの考えたストーリーのほうが面白いだろ?」 「まあな。おっ、そろそろ出番も近いから準備しろよ、陽斗」 「おう、そっちも頼む。みんなにも伝えてくれ」 「了解、魔王様」 オレは黒いマント纏い、羊の頭蓋骨を表現した仮面を付ける。 「さあ、魔王降臨だ!」 舞台変更のための照明が落ちると、オレは作戦を開始した。
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