黒い檻

3/5
前へ
/5ページ
次へ
Bはお花畑の頭を持っていた。 しかし、手に入れた能力は使い所がなかった。 考えることはできる。だが考えが甘いのだ。 嘘をついても誰もがその嘘を見抜く。 ある時Bは神様と教祖様に出会った。 運命的な出会いだった。 お花畑のBは、神様と教祖様の全てを信じ、行動することを決意した。 Bの修行が始まった。 修行とは、檻の中に点在する聖なる場所を巡りお祈りを捧げることだった。 頭はもともと空であったため、無心で祈ることは容易にできた。 教祖様はBを、改心させるべく説法を説いた。 だが、右から左のBにはなんら効果は無かった。 そして彼は教祖様のお陰でたった1つ重要な事に気づく事ができた。 それは、 言葉がわからないということだった。 Bは神様に祈りを捧げ、教祖様から言葉を授かった。 Bは成長し、普遍的な者となっていった。 これをAは許せなかった。 何故Bは自ら茨の道を進むのか。 こうしてAはBを楽にしてあげるため、怪物のもとへと案内した。 Bは怪物に気に入ってもらえなかった。 つまり楽をさせて貰えないのだ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加