第4章 断罪パーティー?

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 破棄したあとネクタイをサラ様の色に変えるとか?  色んな疑問が浮かんでしまい、頭の中を埋めつくしてくる。 「レティも私の色を付けてくれたのだね」  トーマ様はそう言いながらわたくしに近づいて来て、胸元にあるリボンで作られた花を見て嬉しそうにしている。  今の……このトーマ様はどこまでが演技なの?  嬉しそうな顔が嘘だとは思えない。冷たさなんて微塵も感じられない。 「……トーマ様の婚約者ですから当然ですわ」 「ありがとう」  嬉しいのに、素直に喜べないわたくしはどうしてもツンとしてしまう。  トーマ様が優しいのはこれが最後――。その魅力に惑わされてはダメ。後悔することになるのは分かっているのだから。  ふぅーっと落ち着くために一度深呼吸をしてから、トーマ様に向き直った。 「トーマ様どうして、こちらにいらしたのですか?」 「どうしてって……レティシア、キミをエスコートするためだよ?」  エスコート……?たしかにパーティーでは、婚約者や親、兄弟がエスコートして入るのが普通。  だけど今回は特別だからと1人で入るのでは無かったの?  わたくしの知らない展開にあたふたしてしまう。  これは――夢!?そう思わずにはいられない。
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