第4章 断罪パーティー?

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 あれはいつも通り淑女の笑みを浮かべていてと言う意味ではなく、ダンスをいつも通りやろうという意味だったのだ。  周りにもわたくしの準備が整ったと分かった瞬間、部屋の隅にいたオーケストラが演奏を始めた。  その音に合わせて、トーマ様がわたくしをリードする。  通常のパーティーでも、主役が1番のダンスをする。それが開始の合図になるからだ。  どうしてわたくしは今、通常のパーティーの流れで動いているのでしょう?  そう思いながらも、トーマ様のリードに合わせてステップを踏む。  くるりと回る度、レースのスカートがふわりと舞う。  トーマ様とは何度も踊ってきたけれど、とってもリードが上手い。私のくせを拾って、さりげなくフォローしてくれる。  あっという間に1曲が終わり、中央に戻ったわたくし達はピタリと止まった。  その瞬間、会場内にいる人たちからワッと拍手を送られる。  パーティー開始のダンスは終わった。この後はついに断罪される?  今日は王宮開催で国王様も居るため、この後お言葉があるはずだ。きっとそこで……。 「レティシア?」  考え込んでいたわたくしは、まだダンスのポーズを取ったままだった。それを不思議に思ったトーマ様に声をかけられる。
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