第4章 断罪パーティー?

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 もともと、断罪されるなら冒険者に――って思ったのだ。婚約破棄されず、国外追放もないなら冒険者になる必要が無い。  大好きなトーマ様の近くに居られるのなら……。  この時のわたくしは、自分が悪役令嬢だということなどすでに頭の中になかった。 「いいえ、トーマ様。不安なんてありませんわ」  そうトーマ様にだけ聞こえるように返事をしたあと、わたくしは少し大きな声を出すため、大きく息を吸った。 「喜んでお受け致します」  その瞬間、ほっとしたようなトーマ様の顔と、嬉しそうな表情の国王様と王妃様が見えた。  わたくしの返事を聞いた会場内もわぁーっと盛り上がっている。貴族たちの中で1番前に居たお父様とお母様も安心したような表情をしている。  これで、よかったんだ……。  リオの記憶の中の物語とは違う結末だったけれど、わたくしはトーマ様と結ばれることが出来る。  どこで物語が変わったのかは分からないけれど、私にとって、ハッピーエンドになったのではないだろうか。  未だに見つめ合っているわたくし達の元に国王様が近づいてきた。そして、わたくしとトーマ様を見てから、会場内向けて言葉をかける。
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