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「一誠さん。」 「香子。」 視線を絡ませ、どちらからともなくキスを交わす。 結婚式と食事会の後、せっかくだからとホテルに一泊することにした。 一叶は、お祖母様が一晩預かってくれると言っていたが、秀介さんが泊まるとか言ってたから多分、秀介さんがベビーシッターなんだろう。 お祖母様は、きっかけを作ってくれたこともあるが気に入ったのか秀介をやたら家に呼ぶし、秀介は嫌じゃないのか私たちがいない時でもオフにうちにいるのよね。 一誠さんは「あいつが小姑か?」と苦笑いしている。 でもおかげで一叶が、ぐずらずお留守番してくれたから感謝しないと。 私たちは入籍したものの、一叶もいるし、タイミングが合わないというか… キスはしていたけど、一叶を身籠ったあの日しかシた事がないまま今日に至ってしまったのよね。
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