お母さん岩

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 その瞬間、途轍もなく巨大な闇が目前に現れ、物凄い力が私を引き摺り込んだ。  強大な風が唸りを上げて私を飲み込む。  動けない。  何も見えない。  叫びも震えさえも、風は残さずに全てを飲み込んだ。  私の耳元で風の咆哮が絶えずこだまする。  でも、恐くなかった。  何故なら、私にはたくさんの仲間がいるからだ。皆が私を守ってくれる。  ほら。声がする。  あともう少しだよ。  大丈夫。  
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