もう一つの顔

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もう一つの顔

あれから数日後、雄也にバンドの案内をもらった紙を持って一人、あるライブハウスに来た朋也 (ここ…、だよね?えっと……こんなとこ、初めてだし……) 朋也は恐る恐るライブハウスのドアに手をかけた 中には50人も入れないほどの広さだが多くの人々が集まりライブも盛り上がって賑やかだ 『キャー!!!最高!!!!かっこいい!!!』 ステージでは雄也がギターを持ち歌い、蓮がドラムを叩き、悠がベースを持っていた 悠が朋也の存在に気付いたのか手を振っている 「今日もみんなありがとう!!!この曲で最後にする! 」 雄也がそう言うと周りが静まり返る 〈♪〜今、逢いに行くよ___〉 雄也たちが歌った最後の曲は片想いの切ない曲だ しばらくするとライブハウス内には雄也たちと朋也以外誰もいなくなり、静まり返る 「朋也〜♪来てくれてありがとう!!!どうだった??かっこよかった???」 悠がステージを降りてステージ近くまでやって来た朋也を抱き締める 朋也もまだ興奮の熱が冷めずテンションが上がって口パクでアレだコレだと話す 「んふふふ、とーも。落ち着いて話せよ。」 「何言ってるか分かんねーよ」 ステージの上でドラムやコードなどの片付けをしていた雄也、蓮が朋也に優しく声をかける 『みんなかっこよかった!!!感動した!!!』 と朋也はケータイに打ち出した言葉を3人に見せる 「ありがと!!!朋也はこの後時間あるか?俺たちの家来る?これからミーティングとか調整するんだけど」 雄也の言葉に瞳をパチクリさせる朋也 「俺たちの家、遊びにおいでよ。」 悠の言葉に朋也は突然の展開に驚きながらも笑って彼らの家に行くことになった
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