教えてよ君の秘密を

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教えてよ君の秘密を

「どうも、羽澄真尋。この子…、音無朋也の主治医であり保護者だ。迷惑をかけたみたいですまない。」 蓮が電話をかけてしばらくするとラフな格好をした男性がやって来る 汗たぐで息を切らして 彼、羽澄は音無のもとにそばで落ち着くように声をかけたり、抱き締めたりで何とか落ち着いた様子で今は眠っている しばらく落ち着いて蓮、悠たちと羽澄が向き合い自己紹介をえて今にいたる 「いえ、突然のことでビックリしましたが…」 苦笑いを浮べ悠が言う 「君たちの話しは朋也から最近よく聞くよ、音楽は好きだからピアノやギターも弾ける。調子良いときだけだが」 羽澄は音無の頭を撫でながら言う 「朋也のこと聞いていいですか?どうして話せないのか今回のパニックみたいな様子も。よくあることなんですか?」 悠が羽澄み問いかける 「生まれつき体が弱くて入退院を繰り返してて、加えて家族環境もあまりよくなくてストレスで声を失ったみたいだ。今でも我慢して隠したりストレスを溜め込む傾向にあるみたいで。現状維持って感じかな。表情は柔らかくなったみたいだけど」 蓮が入れたコーヒーを口に含み羽澄が音無の過去を語りだす 蓮や悠も羽澄の言葉に耳を傾けるが思いもよらない話しに言葉を失う彼ら そんなとき、綺麗な鈴の音が鳴り響く 「雄也、調子はどうだ?」 振り返るとソファで眠っていた雄也が瞳を覚ました様子、蓮が声をかけ悠も様子を伺うようにみてそっと手に触れる 「嘘……、今の…話し」 雄也の頬には一筋の涙が溢れていた
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