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何も変わらない日常に
実感がわかない
目の前にはにわかには信じがたい
彼と女の人が一緒に写っている写真の数々
その女性のプロフィール…
馴れ初めとかまで書いてあります
…
専務であるお父さんの紹介なんだ…
えー…出世とか興味ないかと思ってた…
あー…でも女の人、妊娠したって言うから
その責任を取る形なのかしら…
…でもそれって…えー…
「琴。お前はどうしたい?」
おじいちゃんの言葉が頭の中でグルグル回る。
「琴の好みに合えばあいつと付き合ってみるのはどうか?」
「…は?」
「どうせもうこのままではいられないだろ?」
「このままって」
「今付き合っている男は琴とは違う女と結婚するんだ
琴は浮気相手になるんだぞ」
「浮気……えっ」
「私もな、あの男が早々に琴に別れを切り出せば
こんな風に介入するつもりはなかったんだ
でも…
一ヶ月後に結婚することは決定している
新しい住まいも向こうの父親が用意したようだ
残念だがあいつはダメだ…
諦めろ、琴。」
「おじいちゃん…」
おじいちゃんの気持ちは分かったけど
…
はいそうでしたって事は簡単には言えないよ…
私はどうしたいのだろう…
このままいたら確かに私が浮気相手になるんだ…
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