おじいちゃんの言う通り

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私を捕獲するように自分の自宅に招いてくれたこの男は いくつかの会社をすでに経営している社長さんだそうで でも今 おじいちゃんの秘書のような仕事を始めた。 私が彼と結婚する気があると知ったおじいちゃんは 本当に彼にすべての会社を譲る気でいるらしい。 「今更秘書とかして大変じゃないの?」 と聞いたら 「いや、面白いし勉強になる」って 退屈がイヤなんだって。 うへーって感じ 彼の家も高層マンションで、もちろん最上階だった。 ちなみにマンションなのに二階?があったよ! 「明日出かけるからな」 と、私に部屋をあちこち案内しながら いつの間にかベッドルームで 「ち、近い!」顔が10センチ位にあって 思わずのけぞってしまった 「処女でもないのに、そんな初々しい反応をするんだな」 なんて失礼な事を言って笑う そうして 「約束は明日だからそれまでは我慢する」 なんて偉そうに… ド、ドキドキした とにかく先にお風呂に入りベッドに入り込んで…寝た! ひとつひとつケラケラ笑いながら私を誘導していく彼に 私は自分の状況を忘れるほど振り回されている気がした。
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