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「久しぶりだな」
にこやかに現れたおじいちゃん
今でもおじいちゃんが偉い人なんて…と不思議な気になる
「仕事は慣れたか?」
「うん、どうにかね。」
「そうかそうか」
おじいちゃんは基本的に私に甘い。
来るたびにお小遣いをくれるし
何か欲しいものはあるかと聞いてくれる。
小さい頃はお菓子をもらっていたと思う
小学生の後半には本になって
中学生ではいつも貰っているからもういらないよと言ったら
お金になったんだったな。
たまにしか会えないから
「おじいちゃんとこうしてデートみたいな事が出来て嬉しいんだよ?
お金が目的とか思われたくない!」
とごねた事もある
だっておこづかいをもらいたいがために会ってると思われたくなかった。
「ところで今一緒に住んでいる男な…」
「あっ…」
やっぱり…知ってるよねー
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