第1話・恋愛びより。

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 そこでようやく僕は話の内容を理解した。  だけどなんて答えればいいの?  突然のことで頭が回らずそのまま無言でいると、荘真さんの下がっていた眉尻がさらに下がった。 「すまない、不快にさせてしまった」  僕が拒絶をしたと思ったらしい荘真さんは広い背中を見せ、僕から去っていく……。  待って、違う。違うんだ!!  慌てて手を伸ばし、彼の腕を引っ掴む。 「僕も好きです!! ずっと好きでした!!」  思わず大きな声で思いの丈を伝える。  荘真さんは振り返り、細い目を見開いて僕を見下ろした。 「夢……じゃないよな」  アーモンド色の目が僕を見つめる。  こくんと頷くと、  彼は僕が大好きな笑顔を見せたんだ。  **END**
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