37人が本棚に入れています
本棚に追加
「クソッ!」 指揮官の男は腰から手榴弾を取り出すと、ピンを抜いて男達が固まっているところをめがけてそれを投げた。 数秒後、森の中で大きな爆発が起こり、人々の悲鳴が聞こえた。 そして他の黒の兵士達は、生き残った男達に銃弾の雨を浴びせた。
森を更に進むと、木々がまばらになった場所に出た。 すると先ほどと同様の男達が数十人ほど現れると、地面に直径30センチほどの筒状の物を置いた。 そして筒の中に次々と火を投げ入れた。
(ヤバイ!)
「散開!」 指揮官が叫んだ。 次々と筒が爆発し、無数の火のカケラが黒の兵士達を襲った。 5人ほどの兵士がモロに攻撃を受けた。 銃弾も貫通しない防護機能があるにもかかわらず、炎の弾丸は兵士達の胸にめり込み、兵士は即死だった。 更に、攻撃をかわすことが出来た兵士達に、次々と矢が襲いかかり撃ち落されていった。 指揮官のフェイスシールドの内側には様々な情報が表示される。 その左端には部下に振られたナンバーが表示されているが、それが次々とグリーンからレッドに変わった。 指揮官の男にも矢が迫ったが、避けられないと判断し、あえてヘルメットで受けて弾いた。
最初のコメントを投稿しよう!