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遺された手紙
貴方は今、どこで何をしてますか。
私のことを探してくれているでしょうか。
いえ、まだ探すこともできないですよね。
貴方と見たあの景色が恋しいです。
小鳥の囀りと、それに呼応するかのように波打つ湖。
青々と茂る木々を優しく撫でる夏の風。
そして、それらを額縁に納めるかのごとく包む青空。
目を瞑ればいつだって鮮明に思い出せます。
私は相変わらずこの息の詰まるような監獄にいます。
私を助けて下さい。
貴方が私の下に来てくれるその日をいつまでも待っています。
困難なことだと言うことは分かっています。
でも、この生活が私には耐えられないんです。
毎日、殺意にさらされる日々、
物音一つに身を震わせ続けています。
貴方が私を向かえに来るその日が、来るというなら。
多くは望まない、ただ、貴方と一緒にいたい。
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