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「じゃあ今日は江戸時代の文化やっていこうか!」
私たちの社会の教科担任である林田先生は、元気にそう言って、カツカツと大きな音を立てながら黒板に板書を書き始めた。何と憂鬱なのだろうかと考えていると、斜め後ろの席に座っていた桃華から紙が回ってきた。
「これ、しーちゃんに渡して!」
と、小声で言いながら手を出してきた。私はそれを受け取ると、文面を読んでみた。
「放課後、裏の公園で遊ぼ!マジで歴史つまんねぇ。」
と言う、他愛のないものだったが、苦手な授業に相当暇をしていた私にはちょうど良いものであった。
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