第三幕:特定危険古生物・コードネーム〝チャレンジャー〟

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「A+⁉ ただのAじゃなくて⁉」 「そんな危険度、私、初めて聞きましたー」 「当然だ。該当するのがあの生物一種だけだからな」 「でもその生物は、実際には選ばれなかった進化の産物なんですよね? 生存競争においてそこまで強い生物なら、自然淘汰の結果としてその進化の経路こそが選抜され、その生物もしくはその子孫が現代に残っていそうなものですけど」 「あの生物自体の生存能力は非常に高いが、そこに至る途中段階の生物はそうでもないのだ。たとえばの話、進化前の段階で生存能力が2の生物と4の生物がいたとしようか。仮に2の方がもう一段階進化すれば8になり、4の方は5になるだけだとしても、そうなる前の時点で争えば2の方は負けて途絶えてしまい、8の生物は誕生すらしないだろう? まあそういうことだ。――さて、ここからはもっと実用的は話に入る」  画面に三種類の動物が表示された。うち一種は、つい先ほど俺が見たのと同じものだ。他の二種類はそれよりも大柄だが、どちらも見たことが無い生物だった。 「君が見たものは、これで間違いないか?」  三種類のうちの一つが画面いっぱいに拡大表示される。更に、全方向からの姿が確認できるようにするためか、それは画面内でくるくると回された。 「間違いありません、それです」  初見ではヒョウやチーターのようだと思ったものの、こうしてじっくりと見ると実際はかなり違う。  チーターのようなネコ科動物も狼などと比べれば鼻先は短いが、この動物の鼻先はそれよりも更に短く、顔が平面的である。  また、手足をよく見ると、指の付け根あるいは掌の先あたりだけを地面につけて立っており、五本の指は全てヴェロキラプトルの足の第二指のように上に持ち上げられ、接地しないようになっている。そしてそれらの指の先には、小振りながらも鋭い鉤爪が備わっていた。恐らく、攻撃に使う爪が走る際に邪魔にならないよう、そのように持ち上げているのだろう。 「これはヒョウ型、あるいはスピード特化型と呼ばれるタイプで、その名の通り、動きの素早さが特徴だ。最高時速は七十から八十キロ。スピードだけならチーターよりは遅く、べつに史上最速の生物というわけではない。だが、こいつはジャンプ力にも優れ、加えて普段持ち上げている指は物をつかむのにも適しており、これを使って樹上でも自在に移動できる。つまり平面上だけでなく、立体的にも機敏に動き回れるということだ。体型としてはヒョウよりもチーターに近いが、この樹上活動を得意とする性質故にヒョウ型と呼ばれている。この素早さはかなり厄介だが、そのために体が軽量化されているせいで防御力の方はあまり高くない。通常の拳銃などでも十分に殺傷可能だ」  そうは言うが、素早い上に立体的な動きをする相手となると、まず銃弾を当てること自体がかなり難しい。カウフマン研究統括部長は実戦経験が無いため、そのあたりの感覚がよく分かっていないのだろう。 「ヒョウ型の武器は鋭い牙と爪だ。一撃で仕留められそうな相手の場合はいきなり喉笛に噛みつくが、それが無理そうな場合は素早さを活かして爪で斬りつけては距離を取るというヒット・アンド・アウェイで戦うのが普通だな。鉤爪は鋭いが大きくはなく、軽量の身であるが故に膂力もそれほどではないから、防刃ベストを貫通するような攻撃はできない。しかし人間の喉笛くらいなら簡単に切り裂けることは認識しておいて欲しい。さて、次にこいつだが――」  ヒョウ型にズームインしていた画面がズームアウトし、いったん三種類の動物全てが再度表示される。その後、今度は残り二体のうちの一体にズームインした。  それは、ヒョウ型以上に奇妙な動物だった。大きさの比較のため横に人間が描かれているが、そこから判断するに体長は二メートル半から三メートルといったところだろうか。ヒョウ型はおおよそ一メートルくらいだったから、体長においてもヒョウ型の三倍近くはあるが、体重差はそれ以上だろう。なにしろ、ほっそりとしていたヒョウ型とは逆に、こちらは手足も胴体も太いずんぐりした体型をしている。全体としてはゴリラを太らせたようなフォルムで、ゴリラと同様に前足の拳を地面につけて四足で歩く〝ナックルウォーク〟をするようである。    しかし何よりも奇妙なのは、その体表面だった。体型はどう見ても哺乳類なのに、龍のような大ぶりの鱗で覆われているのだ。鱗の色はヒョウ型の体毛と同じく金色である。 「こいつはセンザンコウ型と呼ばれている。別名、防御特化型。体の表面を覆っているものは一見すると鱗のようだが、爬虫類や魚類の鱗とは違い、体毛が固まったものだ。その防御力はすさまじく、通常のライフルでは銃弾を貫通させることができない。一方で走るスピードは遅く、強力な武器さえあればそれを命中させて倒すことは難しくない。軽量化による力の不足を牙や爪の鋭さで補っているヒョウ型とは逆に、このセンザンコウ型は鋭い牙も爪も持たず、力任せに殴りつけて攻撃してくる。可能であれば接近戦は避け、遠距離から対物ライフルで狙撃するのが良いだろう」  画面がまたいったんズームアウトした後、最後の一種類にズームインする。 「そして最後の一つがこのクマ型、別名攻撃特化型だ」  その生物は、体長で言えば二メートル弱、ヒョウ型とセンザンコウ型の中間くらいだった。体型もヒョウ型よりはがっしりしており、センザンコウ型よりは細身である。体表を覆っているのはセンザンコウ型のような鱗ではなく、ヒョウ型と同じような金色の毛で、全体としてはヒョウ型を大柄かつ筋肉質にしたといった風貌だった。  ただし、四肢の指はヒョウ型と違って地面から持ち上げられてはおらず、その先についた鉤爪はヒョウ型のそれよりもかなり大きい。  しかしなによりの特徴は、その頭部にあった。口が爬虫類のように大きく裂けており、そこから大きく鋭い牙がのぞいているのだ。口はそのような形態であるにも関わらず、顔自体は他の二種類と同様に平面的で目も正面を向いていることが、その姿をいっそう奇っ怪なものにしていた。 「このクマ型は、短距離であれば時速五十キロメートル程度のスピードで走ることができ、センザンコウ型並みの膂力とヒョウ型より攻撃力の高い爪と牙を持つ。その戦闘力は、単体でもショートフェイスベアに匹敵するほどだ」 「ちょっと待ってください。今、『単体でも』って言いましたよね? それはつまり、そいつは群れで狩りをする動物ということですか?」 「その前に、さっきまで言ってたA+級っていうのは、結局この三種類の動物のうちのどれなのかを教えて欲しいんですけどー?」 「そういえば説明していなかったか。これら全てがA+級だ。より正確に言うなら、この三タイプは全て一種類の動物だ」  これらが全て一種類の動物? そんな馬鹿な。 「まさか、この三つが全部同じ生物だって言うんですか? 体格も体型も全然違うじゃないですか」  たいていの哺乳類が持っている特徴――目が二つであるとか、手足が合計四本であるとか――を除くと、共通点らしい共通点も見当たらない。強いて言うなら、体色くらいだろうか。どの動物も体毛は金色で、皮膚が露出している部分は白色だ。しかし逆に言えば、それ程度の共通点しか見出せないということでもある。 「そもそも君達は、この生物種にA+級という別格の危険度が指定されていることについて疑問を抱かなかったか? たとえばA級にはデイノスクスなんかも含まれるわけだが、今表示されている生物がデイノスクスよりも強そうに見えるだろうか」 「古生物の危険度は純粋に戦闘能力の高さだけで決められているわけではなく、性質とか移動能力とかその他諸々も考慮に入れられているわけですから、戦闘能力においてデイノスクスに劣る動物が総合的な評価ではより危険と判定されていてもべつにおかしくはないでしょう」  カウフマン研究統括部長は、俺の返答に対してうなずいて見せた。 「その通りだ。そして問題は、どのような特性がこの動物をA+級などというエクストラランクに押し上げたかだ。一言で言えば、それは遺伝子発現パターンにおける柔軟性の高さだ。これら三タイプの生物はいずれのタイプも全て同一の遺伝子を持っているが、母親の胎内で曝されたホルモン量や誕生直後の周囲の環境によって、どの遺伝子がどれくらい働くかのパターンに差が生じ、それにより全く違う体格や能力を持った個体に成長する」 「それはつまり……ミツバチとかシロアリみたいに、女王とか兵隊とかがいるってことですか?」  ローヤルゼリーを与えられ続けたミツバチの幼虫が女王蜂となり、そうでないものは働き蜂となるように、周囲の環境によって役割や能力が異なる階級へと成長する生物のことなら俺だって知っている。その多くは昆虫だが、ハダカデバネズミやダマラランドデバネズミのように哺乳類でありながらそのような性質を持つものもわずかながら存在する。この生物もそれに当たるということなのか。  しかしカウフマン研究統括部長は、首を左右に振った。 「似てはいるが、少し違う。ハチやシロアリの様な真社会性の生物では、戦闘を担う兵は繁殖能力を持たず、女王のみが次の世代を生む。しかしこの生物は全ての個体が兵であり、同時に繁殖能力も持つ。女王と兵がいるのではなく、弓兵や騎兵、歩兵といったように複数種の兵がいるのだと思ってくれれば良い。これらがそれぞれの適性に応じた役割を担い、獲物を狩ったり外敵と戦ったりする。基本的には、ヒョウ型が相手を追い立て、待ち構えていたクマ型が止めを刺す、そしてセンザンコウ型は巣の防衛に当たる、といったところだ」 「一頭だけでもA級のショートフェイスベア並み、そしてそれらが適性に応じた役割分担をして群れで襲ってくる……確かに悪夢のような生物ですね」  これなら、A+級に指定されるのももっともだ。  俺はそう思ったのだが、現実というのはしばしば、悪い方に人間が想像できる範疇を超えてくる。俺にとっては、今がその時だった。  次にカウフマン研究統括部長の口から出てきたのは、こんな言葉だったのだ。 「いや。残念ながら、本当に悪夢のようなのはここからだ」 「これ以上まだ何かあるんですか?」  カウフマン研究統括部長は重々しく頷いた。 「この生物の一番恐ろしいところは、単に兵としての能力が高いだけでなく、一頭だけで女王として新たな軍団を作り出せるという点にある」 「仰っている意味がよく分かりませんが」 「言い方が悪かったな。もう少し分かりやすく言うと、こいつらは周囲に同種の雄がいない環境だと、雌一頭から単為生殖で増えることができる。そしてもう一つ言うなら、雄は周囲に雌がいない環境だと性転換して雌になる。つまり、雄だろうと雌だろうと一頭でも取り逃がせば、その一頭からどんどん増殖できるということだ」 「雌は雄無しで子供を産めて、雄も雌に性転換して子供を産める……」 「ねずみ算どころの話じゃないよ⁉」 「一度に生む子供の数は通常一頭、多くともせいぜい三頭くらいまでだし、十ヶ月ほどの妊娠期間を要するから、さすがにネズミと比べると増殖スピードは遅いがな」 「とはいえ、一頭でA級相当の奴らが群れで行動するとなれば、ネズミと違って天敵らしい天敵もいないでしょう。早いところ一頭残らず捕まえないと増える一方なのでは」 「その通りだ。故に、今回ばかりは生け捕りにしようなどとは考えず、確実に射殺してもらいたい」  確実に射殺か。ミナ班長が嫌がりそうだな……。  そう思って班長の方を横目で見遣ると、案の定、苦痛を堪えているかのような表情をしている。だが、カウフマン研究統括部長に対して異論を唱えることは無かった。 「不幸中の幸いというべきか、今はまだNInGen社が飼育していた個体が逃げ出しただけで、野外で繁殖したわけではないから、全てがタグ有り個体だ。所在は把握できている。現在、現場は警備部門の人間が包囲していて、付近の住民の避難もほぼ完了済みだ」 「なんだ、だったらもう安心……というわけではないんですよね? もしそうなら、社内でも一部の人間にしか知らされず極秘で作られていた生物について、わざわざ俺達に詳しく説明する必要も無いですし」 「察しが良いな。包囲にこそ成功したものの、警備部門は本来、人間の犯罪者を相手にする部署だ。古生物に対処する訓練は受けていない。そのせいもあってか、既に何人も死傷者が出てしまっている。ここで下手に彼らを突入させると、更に犠牲が増えかねない。よって、対古生物戦闘が専門である君達と情報を共有し、現場の指揮をとってもらおうというわけだ」 「言ってはなんですが、ずいぶんと泥縄な対処ですね。そんな危険な生物がいるなら、いくら機密といっても、こういう事態に備えて前々からうちの課とくらいは情報共有をしておいて欲しいところです」 「これも一般には知られていないことだが、この生物が逃げ出した場合に対処させるべく、危険古生物対策課には第ゼロ班と呼ばれる機密部隊があった。だがこの第ゼロ班は猛虎班襲撃時の戦闘でその多くが重傷を負い、一部死者も出ている。今引っ張り出せるような状態ではない」  第ゼロ班? それは、この前イエナオさんを捕まえた連中の呼び名じゃないか。少なくとも、あのミキという少女は確かそう呼んでいた。あいつら、俺達と同じ危険古生物対策課だったのか。  しかし警備部門とかならまだしも、なんで危険古生物対策課が過激派の人間を捕まえるんだ? 班長もあいつらのことを特殊治安部隊と言っていたし……。複数の部署にそれぞれ第ゼロ班が存在していて、イエナオさんを捕まえた奴らとはまた別に危険古生物対策課にも第ゼロ班がいるということなのだろうか。 「第ゼロ班以外の実戦部隊はこの生物について知らされていなかったから、輸送するにあたって護衛に適役と言えるのは第ゼロ班だけだった。しかし結局は、それが裏目に出たわけだ。彼らも、猛虎班の襲撃とA+級の脱走、どちらか一方だけなら問題無く対処できただろう。しかし不思議なことに、これらが全く同じタイミングで起こった」 「何も不思議なことではないのでは? 襲撃によって檻が壊れるか何かしてこの生物が逃げ出したんでしょう?」 「そうではない。襲撃を仕掛けられた段階では、輸送車両はほとんど無傷だった。なにしろA+級などという危険な代物を運ぶための車だ。それだけ頑丈に作られている。それにも関わらず、第ゼロ班が襲撃者に対処しようとした矢先にA+級の拘束が外れ、第ゼロ班の面々は背後から襲われることになったのだ。さしもの第ゼロ班もこれには完全に不意を突かれたらしく、多くの死傷者を出すことになった。それでも五頭いたA+級のうち一頭はなんとか仕留めたそうだが。ともあれ、第ゼロ班がそういう状況となると次に適任なのは君達第一班ということになる」 「俺達はそいつらと違って、このA+級なんてものの話を聞いたこともありませんでしたけどね」 「だから今、こうして時間を割いてレクチャーをしている」  向こうの言っていることも分からないではない。しかしこんな重要な情報を今まで隠しておいて、いざピンチになったらこちらに頼ろうというのは、どうにも気分の良いものではない。 「A+級の存在自体は初耳でも、君達は警備部門とは違って動物についてはプロだ。性質や能力についての情報があれば、彼らに任せる場合よりも犠牲を抑えつつあれらを仕留めることもできるだろう?」 「それについては同意しないでもないですけどね。ところで、さっきからA+級とかあれらとかそんな呼び方ばかりですけど、この動物、名前はなんて言うんです? ちゃんとした呼び方を決めておかないと、今後対処をめぐって連絡を取り合う時に支障が出かねないですよ」 「名前……いや、この生物に名前は無い」  ……なんだ?  俺が名前のことを持ち出した時、横で聞いていた班長の顔が一瞬強張ったのだ。  カウフマン研究統括部長の方は表情を変えなかったが、答える時に少し口籠もったようにも思える。気のせいだろうか。 「なにしろ、実在した古生物というわけではないからな。学名とかそういったものは存在しない。ただ、開発時のコードネームはあり、通常はそれが呼び名として使われている」 「そのコードネームは、何て言うんです?」 「〝チャレンジャー〟――そう呼ばれている。君達もそう呼んでくれたら良い」  挑戦する者(チャレンジャー)? なぜそんなコードネームがつけられている? いったい何に挑み、何と戦うというんだ?   どうにもひっかかる。この人、まだ何かを隠しているのではないか。  俺は疑念を抱いたが、そのあたりについてつっこむ暇も無く、モニターに俺達の向かうべき先が表示された。全員ばらばらだ。 「何で全員ばらばらの場所なんです?」 「向こうがばらばらに逃げているからだ。ああ、もちろん一人で立ち向かえと言っているわけではない。君達の役目は、どちらかと言うとアドバイザーとして警備部門の者達に適切な対処方法を助言することだから」 「群れで狩りをする動物なのに、ばらばらに逃げてるんですか」 「そのあたりは私も疑問を感じている。……しかしまあ、あれらは今回初めて外に出たのだ。見知らぬ環境でパニックになっているという可能性もあるな」  なんとなくひっかかるものはあったが、確かに俺が見た時もヒョウ型一頭だけで、他の個体と連れだっていたりはしなかった。この点については、カウフマン研究統括部長も嘘はついていないと判断して良いだろう。  逃げ出したのはヒョウ型とクマ型が二頭ずつと、センザンコウ型が一頭で計五頭。ただし、クマ型のうちの一頭は脱走直後、第ゼロ班によって射殺されている。つまり、残りは四頭。  それに対して、今の第一班のメンバーは班長、ツツジ、それに俺で三人しかいない。割り振りを確認すると、班長がセンザンコウ型、俺がヒョウ型、ツツジがクマ型だった。  ヒョウ型のもう一頭は、第二班が代わりに担当するようだが、普段C級くらいしか相手にしていない彼らには荷が重そうだ。その点について尋ねると、自分の担当箇所で早くけりがついた者はそちらに助っ人として行くよう言われた。イエナオさんがいた頃なら人数的にはちょうどだったのだが、その当人はまさにこの厄介な事態を引き起こした側である。  それにしても、俺達には存在すら知らされていなかった旧空港島の極秘研究施設と、そこで生み出された、通常の危険古生物とは異なる〝特定危険古生物〟――これらはイエナオさんの話にも出てきたものだ。  つまり、あの話は根も葉もない妄想の類ではなく、少なくとも一部においては隠された真実を含んでいたことになる。  もっとも、イエナオさんの話では、旧空港島の〝サイトB〟で研究されている特定危険古生物の正体は古代の細菌や寄生生物ということだったが、その点については全く違っている。  古代病原体の話はただのデマだったのだろうか。  それとも……?
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