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僕は君の首が好きだった・・・
整った顔を支える、少し華奢な首が好きだった・・・
何度も愛し合った魅力的な魅力的な身体をつなぐ首が好きだった・・・
でも、君は僕のことが好きじゃなかったんだね・・
僕の持っているものが好きだったんだね・・
再び目覚めたのはまたこの部屋だった。
確かに僕は闇の中に堕ちたはずだった。
この部屋にいて、君がこの後来て・・
そして、君は僕に別れ話をするんだ・・
好きな人ができたと・・僕とはお金があったから付き合ってたのだと・・
そして、僕は理性を失って、君を罵倒し、開き直る君の首を絞めたんだ・・
あんなに好きだった君の首を・・
見ているだけでも満足だった、君の首を・・・
君が息絶えた後、僕の手の跡が残ってしまって、君の首は綺麗ではなくなった。好きだった首ではなくなった・・
そして、そこで僕は君を失ったことをはっきりと理解したんだ。
だから、僕は同じ部屋で君の後を追って、死のうと・・首を吊ったはずだった・・・・
世界は闇に包まれて・・・きっと君のことも・・僕のことも・・
すべて忘れてしまうと思っていたんだ・・・
なのに・・
なのに・・・
なのに・・・・・・・!
また僕は闇から醒めてここにいる。
そして、また同じ時間を繰り返すんだ・・
あんなに好きだった君の首をまた絞めるんだ・・・
そして、また自分で首を吊るんだ・・・
この世界はいつまで続くんだろうか・・
僕はもう死んでいるんだろうか・・・
君の首を嫌いになる日がくるのだろうか・・・
そしたら・・・地獄へ堕ちることができるんだろうか・・・・
すべては闇の中・・・
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