1人が本棚に入れています
本棚に追加
雨上がり
通り過ぎた匂い
かすかな記憶をたよりに
立ち止まり
振り返り
追い求めた
いるはずもないのに
ただサヨナラが言いたくて
なぜあなたに魅かれた
なぜあなたにすがるの
知りたいことも
言いたいことも
もう通り過ぎてしまって
言葉になんかにできなくて
ただ苦しくて
意味もわからず泣いていて
孤独な夜ほど鮮明な記憶
こんなふうになるなら
もっと強く抱き締めればよかったのに
あと何度振り返り
あなたを探すのだろう
今ではその声すら曖昧なのに
その存在は永遠に消えることなく蘇る
雨が降るたび
雨が上がるたびに
最初のコメントを投稿しよう!