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まあ、たしかに年上女性から見て可愛らしいタイプのルックスなのかなとは思う。
それなりに顔立ちも整っているのは自信がある。
でも、そこまでなるか?
ボーっと鏡を見ながら、美琴の美しい顔を思い出す。
その顔を思い浮かべていると、美しい体も隅々まで知っているような感覚が頭を掠める。
え?なんで?
子供の頃、いっしょにお風呂に入ってたからか?
でも、そんなことあったっけ?
ああ、そうか、時々、お風呂に乱入してくるからか…そんなにしっかり見たつもりは無いのに…。
ハッと我に返ると、自分が姉を想像して欲情していることに気付いて愕然とする。
そして、美琴が帰って来るまで悶々として過ごすことも多い。
そんなことは当然秘密にしておかなければと思うが、何だか見透かされているように感じることもある。
それでも姉は、気まずく感じたりすることも無く、相変わらず弟にベタベタして喜んでいる。
今日も姉は帰ってくるなり光を抱きしめて頬にキスをしてきた。
「光と一緒の時間を大切にしたいから」
そう言って姉はパートで仕事をしているだけなので、毎日定時で帰ってくる。
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