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学生の頃、タカヤと私は大学のサークルで知り合い、どちらからともなく距離が縮んでいき、恋人と呼べる関係になるまでそう時間は掛からなかった。 別の大学へと進学していたユリカにタカヤの事を紹介するのは躊躇っていた。 彼女は自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れる。 友達とは言え、彼女にタカヤを紹介して気に入られでもしたら… きっとユリカは私からタカヤを奪うに違いない。 案の定、偶然、デート中の私達に遭遇したユリカはタカヤに興味を示した。 露骨なまでに。 それ以降、何かと理由をつけては私達を誘うようになった。 もちろん、ユリカにもその時、その時で付き合っている人はいた。 けれどユリカは限りなく冗談っぽく、本音を私にぶつけてくる。 「私、タカヤくん、ドストライクなんだよね。あーあ、私が先に出会ってればなぁ。なんてね。本気にしないでよ?それだけ素敵な人だよって事を言いたいだけ。」 「う、うん…もちろん。」 苦笑いが定着しつつあった。
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