エピローグ

1/1
前へ
/34ページ
次へ

エピローグ

桜の花びらの中、うずしおがまく中を遊覧船が通る。 赤い橋の下は、家族ずれや恋人たちであふれていた。 クラスホッパーの2気筒がトコトコとエンジン音をたてて走っていく、後ろにホックステールをなびかせて 馬を架けて車体を上げた下で、オイル交換とついでにラジエター交換やっているおやじがい。 フライパンで、トントンとたたきながらオムライスが焼けていく。 桜島の見える場所で、静かに暮らす人がいる。 そして、傍らで優しく微笑む天使がいる。 忘れることは、罪ではない。 忘れないと生きていけないから。 それでも、忘れられない人はいる。 一生に一度しか、会えない人だから。 別れでもきっといつか、再会できるから
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加