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あいさつが終わると、生徒達は一斉にこのあとの予定について話し始めた。それはソウの右前の女の子も例外ではなかった。
「ねーこの雨やばいー!この後予定あるんだけどー」
「傘あるの?」
「ない!マジやばくない?タクシー呼んじゃう?」
「それやばい!」
その話をリュックに道具を詰めながら聞くソウは胸が高鳴っていた。
「ソウ傘持ってる?」
「ないからそこらへんで買う」
「俺もないから買いに行こう」
「やべ、俺金あったっけ。コンビニの傘って高いんだよな」
「ごめん、職員室に用事あるから先帰ってていいよ」
「わかった、じゃあね」
「じゃあね」
ソウはそう嘘をついて友達二人を先に返し、右前の女の子が教室を出るタイミングを見計らって自分も教室を出た。
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