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私が勤務する市立中央図書館は、平日は十時から二十時までが開館時間となっていて、毎週木曜日は休館日。
シフトには早番と遅番があって、公休日は休館の木曜と他の日にもう一日ある。
今日は私は早番なので、開館前の九時から十七時四十五分までが勤務時間だ。
開館前の仕事は特にスピード勝負で、開館するまでに最低限終わらせないといけないことを必死でこなさないといけない。
早番メンバーで軽くミーティングをして、前日の報告や引継ぎ。その日の催しの事前確認などを話し合った後、返却の本を書架に戻したり、朝一番の催しの準備、予約の本の手配から催事棚の入れ替えなど、やることはてんこ盛りだ。
加えて今日は、午前中に未就園児向けの読み聞かせタイムがあったので、午前中はあっという間に過ぎて行った。
新刊購入の選定会議やレファレンスサービス(調べ物のお手伝い)担当は、まだ知識の浅い私には任されていないけれど、少し前から子ども達への読み聞かせイベントは私の担当となっていた。
本を読み聞かせている時の子ども達のキラキラした瞳はとても可愛いし、自分が幼かったときに新しい物語にわくわくした気持ちを思い出したりしてとても楽しい。次回はどんな本を読んであげようかな、とウキウキしてしまう。
そんな慌ただしい業務の間の千紗子さんとのランチタイムは、私にとっては心休まる憩いの時間だった。
オアシスみたいなひと時を終え、午後からの業務に入ってからも、やっぱりとても忙しかった。
ひっきりなしに訪れる利用者への対応。貸出返却は機械で行っているからその手間は少ないのだけれど、貸出機や検索機の使い方を聞かれることも多々あったし、返ってきた蔵書を随時棚に戻しながら、利用者の方に聞かれたことは出来る限り丁寧に応えるよう心掛けていた。
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