2. 今日の運勢は最下位です。

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   「お客様!大丈夫ですか!?」     騒ぎを聞きつけて何事かと千紗子さんがやってきてくれた。  私の顔を見て「杏ちゃんも怪我はない?」と心配そうに聞いてくれたあと、男性司書と一緒に瀧沢さんを近くのソファーまで運ぶ。    それからの千紗子さんの対応は素早かった。  館長に報告してからタクシーを呼び、私に瀧沢さんを近くの整形外科まで連れて行くように指示した。  瀧沢さんは「大したことないから」と断っていたが、額には脂汗が浮かんで顔色も良くなかったので我慢しているのは一目瞭然だった。  千紗子さんは「これ以上意地を張ると救急車呼びますよ」と半ば脅しをかけるようにして瀧沢さんをタクシーの中に押し込んだのだった。  
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