7. 二人と一匹暮らし、始めました。

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   それから私は前日のお休みを取り返すごとく、仕事に精を出した。  日曜日ということもあって、子どもから大人まで多くの方が図書館に訪れて、とても慌ただしく時間が過ぎて行った。  やっと就業時間を迎えて、肩をトントンと叩いていると。  「お疲れさま、杏ちゃん」  「あ、お疲れ様です、千紗子さん」  就業時間を過ぎてバックルームへ戻ってすぐ、千紗子さんもやって来た。今日は二人とも早番だったから、一緒のタイミングで業務が終わったみたいだ。  「さぁ杏ちゃん。じっくりと詳しく話を聞かせて頂戴ね」  ニッコリと微笑んだ千紗子さんはとても美しいけど、今はそれが却ってそら恐ろしく、なんだか悪さを見つかった子どものような気持ちになる。  「あの、千紗子さん…きちんと隠さずに話します。でもここではちょっと……」  流石に職場の通路でする話でもないので、私たちはそのまま一緒に図書館を出て、近くの喫茶店に入ることにした。
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