僕とカフェオレ

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僕とカフェオレ

今日は天気が良い。 ー散歩しようー 外に出て日光を浴びる。 「気持ちがいい」 鼻歌まじりにいつもの河川敷に向かう。 辿り着く。 まっすぐ続く道。 左手には浅瀬の川。 優しい風が気持ち良く身体をすり抜ける。 川の流れる音が心地良く耳を通じ安らぎを与えてくれる。 広場では子供達が追いかけっこして楽しそうに遊んでいる。 その近くでおじさんはのんびりと釣りをしている。 制服を着た男女とすれ違う。 おそらくカップルだろう。 ー幸せそうだー 深呼吸をして、脳内にセロトニンが分泌されるのを感じる。 「平和だ」 悦に浸り歩いている。 道の先に何かが落ちているのに気付く。 近づく。 落ちているモノが何なのか分かった。 「カフェオレだ」 僕はだんだんと早歩きになり、 ついに走り出し、 全力疾走でカフェオレに急接近する。 20m、、、 10m、、 5m、 、、そして1m。 勢いよく蹴り飛ばす。 中身をぶちまけながら、 美しい放物線を描き吹っ飛んでいった。 そして何事もなかったように、 鼻唄混じりに僕は散歩を続ける。
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