みなとみらいサバイバル

4/21
前へ
/21ページ
次へ
 その時、片眼鏡の男性が話し始めた。「僕の名前はルーク。自分の子どもや 同級生などをいじめる者を憎む男さ。もしここや他の場所でそういうことをしたら、毒バチたちがどこまでも追いかけ、失神するまで君たちを刺す。  これから君たちには6人までのグループになってもらい、工夫しながらこの周りにある場所で生き抜いてもらう。  毒バチが来た時に攻撃できるよう、すぐに火がつく銃弾とそれを入れて使うライフルを一人に渡しておく。誰と行くか話し合ってくれ」    「優ちゃん、彩葉ちゃん。一緒に来てくれる?」二人はうなずき、美歌の 手を握る。肩をたたかれて振り向くと、小学5年生の男の子が「僕も入って いいですか?」と聞いてきた。青と白の半そでシャツと緑のジーンズを着て いる。  「名前、聞いていい?」「佐久間博人(さくまひろと)、趣味は小説を読む ことです。11歳」「私は鈴木美歌、彼は幼なじみの宮木優。どちらも16歳 よ。よろしく」  三人は東宝シネマズの周りにいるオレンジ色の鳥を5羽捕まえ、羽を全部取って洗ってからから揚げにした。レモンをかけて食べると美味い。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加