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「ありがとうございます」「私は夏。2年前までコンビニ店員だったの。よく休日にキャンプに行くわ」「秋花です。よろしく」「桃です」「ここから出ましょう」と言って、夏は二人と一緒にエレベーターで1階に降り、外に出て
二人にペットボトル飲料を渡す。
「赤レンガ倉庫まで行くけど、歩ける?」「はい」「うん」夏は二人に冬用のフリースを着させると、後ろを見ながら歩き始めた。
博人をいじめていた男子と女子小学生は、道路の真ん中に産み付けられて
いた黄色い卵から出てこちらに飛んでくるオスのハチと巨大な女王バチたちに
追いかけられ、真っ青な顔でそこに座り込んでいた。
冷や汗が全身を流れ、怖さで動くことができない。ルークが二人の前に歩いてきて、「君たちは人を傷つけたことが分かっているのかい?」と冷たい声音で聞く。
「ただ、楽しかったからやってた。あいつは、何も言わず黙ったまま私たちに殴られたり蹴られたりしてたから。学校に来なくなった時、毎日二人で笑ってた」声を震わせ、泣きながら女子小学生がそうつぶやく。
「お前たち、こいつらを失神させろ」ルークが女王バチとオスのハチに声を
かけると、二人を刺し始めた。
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