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僕らの日常
ー今日も心地よい日差しとそよ風、そして
龍神様の作る朝ごはんのいい匂いで目が覚める。
この神社にいる子供は皆孤児で、寝る場所もご飯もなかった。
ほかのみんなの事は詳しく知らないけど僕は親に虐待を受けていた。確かに、周りの村では災害が起きていたりするが僕らの住むこの村はそんなのない。
龍神様がいる限りは…
僕が口減らしされる理由は無いはずなのに捨てたれた。そんな時に拾ってくれたのが龍神様だったんだ…
「おはよう」
そう、優しい声で挨拶をするのが龍神様。
「薫…朝から難しい顔を…顔がシワだらけになってしまうぞ?」
「えっ!?流石に今からしわくちゃになるのは嫌だよ!!」
龍神様は僕たちの名前を知ってる。
薫っていうのは僕の名前だ…
龍神様にも名前はあるらしいが、教えてはくれない。だから、龍神様ってみんなで呼んでる。
孤児の身である僕らは学校に行くことはできない。でも大丈夫。
龍神様が教えてくれるから。
龍神様は勉学から箸の使い方までなんでも教えてくれた。
龍神様の神社で僕らは仕事をする。
神官だったり宮司だったりすると地位が高くなるらしい。
龍神様は僕らの将来についても、真剣に考えてくれてる。
龍神様はとても穏やかなお方で、色んな神様たちからも慕われてる。
そんな龍神様が僕達は大好きなんだ
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