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「エリ、本当にいいのか?」  私をベッドに優しく下ろしたヒカルさんが、覆いかぶさってくる。両腕をシーツに縫いとめられた私は、熱をはらんだ彼の瞳を見つめる。  そのまま小さくうなずくと、ヒカルさんは早急に私の唇を奪った。何度も私の唇をついばんでは離れていく甘い熱。私の思考は、どんどん蕩けていく。 「ヒカル、さん……」  キスの合間に彼の名を口にすれば、彼は私のもっと深くを探ろうとしてくる。 「ん……」  彼の手が私の腕を解放した。彼は自分のシャツを脱ぎ捨てる。 「エリ……」  甘い声で私の名前を呼ぶ彼は、また私にキスを落とす。そして、その大きな熱い手が私のシャツの中に侵入してくる。 『それにしても、自分の好みの女を育てようだなんて、発想が光源氏みたいですね』  急に先日のコメンテーターが脳内で喋りだす。  ──ダンッ!  気づけば、私は彼を突き飛ばしていた。
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