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平日の午前中だからか、道路は閑散としていて、青々とした街路樹だけが存在感を漂わせる。
私は、ここに3ヶ月前から住んでいるらしい。きっとこの道も、見慣れた道のはずだ。
「はぁ……」
たった3日、寝ていた。それだけなのに、まるで浦島太郎になった気分だ。
漫画やアニメの主人公は、どうやって記憶を取り戻していただろう。そんなことばかりが、ぐるぐると頭を回る。
何度溜息をついただろう。特に記憶の手がかりも得られないまま、私はとぼとぼと来た道を戻った。
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