0人が本棚に入れています
本棚に追加
曇天
なんなんだ?このクソみたいな人間共…赤松康介は、一抹の不安を覚えていた。なんで、自分がここまで追い詰められなければならないんだ?!甚だ理解し難い…チ、クソが
吠え面をかき、次の標的を狙っている。自分がしていることは、売名行為ではなく、自分が生きる為だ、その為だったら、誹謗をした、配信者の家にだって押し掛けて、殺してやる…深夜はとうに超え、明け方になっていた。どうしてこうなった?されど、答えは彼自身見つからず、狼狽し、何かをぶつぶつ独り言の様に喚きながら、自分の悪口を書いた、SNSの一人のリスナーの家のもう、目前まで来ていた。
さぁ〜皆さん、お待ちかね、殺人ショーです。
彼は干からびた蠅の様な目つきで、じろりと携帯越しの画面を一瞥した後、Wの自動音声の声がイヤホンから聴こえてくるのを、心地良い響きだ、と感じていた。
明日、警察に捕まるかもな…何度もそんな、恐怖や訴えられる恐怖を、チクタクなる時計の針から、怯える様に明日はオレがヤられる…
膝を抱え、凍えた瞳で見つめていた。
涙が幾度も、彼の瞳を濡らし、自分のやっている事なんか何の意味もないと、さめざめとした、目で見つめていた。
殺さなければ…
自分が殺されるンダよ…
ふざけたネタで、お茶を濁し、そして、道化を演じた。
金が底を尽き、自分の夢さえ忘れた。自分がやりたかった事も忘れた。誰も彼なんか愛してなかった。暇潰しの道楽共。無能、過疎民。消えちまえ、クソ。
彼は全てを呪い、全ての元凶を睨んだ。
お前らのセイダ。
空には曇った陰鬱な空が広がって、彼は全てを破壊しようと思った。
誰にも愛されなかった漢は、数日後、警察にほざく.
俺は無害だ、いい加減にしろ!!!
彼は、リスナーに追い詰められた、被害者だった。
最初のコメントを投稿しよう!