帰路

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帰路

家に着く。自分が仕事から帰ってきて、毎日辛い思いで生きて、働いて、せめて休日ぐらいは、何かスカッとするモノを見たいモノだ。だが、映画にもろくに連れてって貰えず、家にいろ、今はコ✖️ナだから、と喚く親達を見ていると、次第に、楽しむユトリが無く、現実は、NEWSを齧り付いて、見てあーだこーだと愚痴を零す、世俗となんら変わりない愚民でしかない、行動力のない無気力な僕がいた。誰か面白い事やってくれないかなぁ、と待ち続けている。けれど、誰もそれをしようとしたが、ウケが悪い。皆んな、本当に不満が、鬱憤が溜まっている。僕は彼らの声を見ていて、それに真摯に向き合う人達は本当に、輝いて見えた。優しさに満ち、絆を大切にしている。面白さばかりに目が行きがちな、今の世相は、逆に危険を孕んでいて、いつ自分も巻き込まれるか、わからない。だから、自分は電源を切っている。好かれ様だなんて微塵も思わない。誰にも好かれようとは思わない。媚を売った時から、嫌われる恐怖との戦いが始まり、喧嘩は買ったコトになり、嫉妬や妬み、嫉みに執着される。それはもはや、愛なんかではない。僕は"愛"が欲しい。それだけが僕の意味なんだ。それをぶち壊そうモノなら、手にナイフを取り、刺し潰す。殺されそうになったら、人は身近なモノで身を守る。正当防衛が人権にある。決して、奪われてなるものか、僕を脅かす、狂い滲みた、外道に渡すモノは何もない。
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