リスカ

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リスカ

僕には未だにそういうことをSNSでしている人が居るのがいたことに驚いている。それを写真に撮り、自分のInstagramに貼り付けている。自分の女が、そいつにダイレクトメールで送られた、と聞いた時、俺は自分の女にそれについて、君はどう思っているのか?尋ねた。彼女は特にナニも思ってない、と本当に何でなのかわからないと言った口ぶりだった。アイドルで、リスカをしていることを告白している病み垢アイドル、ヤンドルを売りにしている女がいた。僕はその子に対して、可愛いとしか思っておらず、されど当時は心配からか、そんなことをするなと手首を掴み、言った。今は勝手にしてろと思う。けれど、当時は他人事に見えなかった。実際、SNSではリスカを非難する声が多数で、寧ろ彼女達は、人と関わることを拒んでいた。病み垢とは、僕から見て、毎日、付き合うのがしんどい相手だった。人間誰しも病む。それと関わる親御さんの心労は絶えない。親が毒親だと言うケースもある。彼女がそれに該当する。しかし、それがどんなに辛いことなのか、本当には僕は痛みが、分かりきれておらず、未だにそれが、僕にはあるから、付き合えているのだろうか?親のせいで、子供が虐められる、それは、僕の場合、確かにあった。けれど、耐えていた。自分より弱い人間を痛めつけることに寄って、辛うじて、同級のM本に、死ねと3度耳元で言われながら教室を抜け出した。耐えて生きていた…俺は結局弱い人間だ。今では精神の薬を飲みながら働いている。けれど、リスカをする人間の気持ちはわかります。同じ痛みを背負って生きている人間を見られない。正直、自分の嫌な面が見たくもないと叫んでいる。写鏡の様に、僕には彼らの暗部が、怖い。自身の影を見つめることは自身の罪と向き合う事だ。リスカをする人達、それを非難する人達、彼らは本来、共通認識の上で生きて、だが、その暗部を避けている弱さを孕み、互いを叩き合っている。僕は、皆、人間なんだよ、そう彼らに言えたらなって願っている。人類愛、聴こえは良いが、理想に過ぎないが、その世界を信じても悪くはならないだろう?問いかけは、自身の内部に内在する過去に言及される。他者に対してでは無い。
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