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僅か5秒ほどで胸の辺りまで地面に浸かっていた。
もう頭のてっぺんまで沈み切るのも時間の問題。
私はここで死ぬのだろう。
それならばせめて私をこんな目に遭わせた犯人の顔をこの目で見てから死んでやる。
振り返らなくても殺されるだけなら犯人の顔くらい見ておきたい。
私は、極限状態に陥ったことでドッペルちゃんの噂のことや恐怖心が吹き飛んでいた。
「お前は誰だ!」
最後の力を振り絞って体を回転させる。
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