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「私はその男子のことを知らないから断言できないけど、茜の話を聞いた感じだと可能性は高いんじゃないかな。すべての原因は通学路に現れる自分と瓜二つの人影、ドッペルちゃんにあると私は思ってる。だから、茜も背後に気配を感じたら絶対に振り返っちゃダメだよ。絶対だからね」
「は、はい」
船木先輩にそう強く念を押されたので私は深く頷いた。
「さっ! そろそろ練習再開するよー!」
船木先輩の掛け声で休憩していた女子バスケ部員がコートに集まる。
私は練習中もしばらく船木先輩の話が頭から離れなかった。
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