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デビュー
夜行性、というほどじゃないけれど
昼間はやはり寝ていることが多い。
こんなところは…
とうさまによく似ていると自分でも思う。
これだけの年月を生き続けていると
ヴァンパイアも「多種多様」になってくるものだ。
とうさまやチャンミン兄さまは夜に狩りをする
クラシカルスタイル。
ユンジャ兄さまは
現代のヴァンパイアらしく
狩りをしないスタイル。
じゃあ…ボクはどんなスタイルなんだろう…??
「一緒に出てみるか?ユノヤ」
この前とうさまに言われた。
ボクはどうやらとうさまたちの
スタイルを継ぐ者、らしい…。
なんとなく…
自分でもそう思う。
ボクはユンジャ兄さまみたいに
トマトジュースで代用じゃなくて
ヴァンパイアらしく
狩りをして獲物を得たい。
ボクの方が
よりとうさまの血を受け継いでいる気がするんだ。
それに…
とうさまみたいに
本気で愛するオンナに出会いたいと思う。
それは待っていてはダメなんだ。
ボクが自分自身の力で
この手に生涯愛する人を抱きしめたい。
だから…
次の満月の夜
ボクは初めての狩りに出かけようと思う。
この気持ちの向くままに…。
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