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入口の門を潜り抜けて2、3分歩いた所が、朝の間であった。
「じゃあ、早速、魔物を倒して!」
「待ってくれよ。ランプとかないかい?
この暗さじゃ魔物がよく見えないだろう」
「ないよ!」
朗らかに、冒険初心者に易しくない設定を突き付けられた。
「昔は灯りが点いていたんだけど、人事異動があってから、
同系列の明後日ダンジョンに電力を全部とられちゃって……」
一昨日があれば、明後日もあるのか。
「新しく来た向こうのダンジョンマスターが、
未来は明るいと言って聞かないんだ。
ダンジョン挑戦者の中には、お先真っ暗な人もいるわけだから、
一概にそうは言い切れないと思うんだけどね……。
どうにかしてあの人に現実を見せつけようと考えている最中なんだ!」
今は少年の笑顔が怖い。
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