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それに、このウェディングドレス……
Aラインのドレスは、以前に桃矢に来てみたいと話をしたことがあるドレスだった。
わたしの夢がいっぱい詰まった結婚式を桃矢と慧斗と雅がプロデュースしてくれたなんて。
隣に立つ桃矢を見つめながら、今までのことがよみがえってくる。
これまでたくさんのことがあった。
桃矢の前から姿を消して、慧斗を一人で育てようと決意して。
でも、彼と再会してからは劇的にわたしの物語は進んで行った。
家族になって、また新たな家族が増えて。
この人の隣で、幸せをたくさんもらってきた。
「桃矢、これからもよろしくね」
「こちらこそ」
何年後も何十年後もこうして2人で笑いあっていたい。
END
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