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交渉♡
それから俺と日菜子(呼び捨てにして欲しいと言われた)は、互いに契約書をまとめようとしたのだが、気持ちの逸る彼女が焦りすぎて書き損じをしまくるので「先に1発ヌいておこう」という話になった。
まぁ、抜くのは俺ではなく彼女だが。
出来ればしっかりと契約してからが理想だが、会社の業績にも繋がる上に、この後の16回も男と寝れるチャンスを棒に振るわけが無い。
一応、性病の有無を聞いたが勿論クリアだった。
どうにもこの世界は性に関する対応がやけに高レベルで、HIVなとの性感染病の類はすっかり根絶されていた。
男の出生率を上げようとアレコレ研究した結果らしい。
まぁ、それもこの世界の男連中からすると「そこまでしてヤりたいのかよ」と顔を顰めるそうだ。
なんとも勿体ない話だ。
ともあれ、俺と日菜子は今ラブホテルに来ている。
昼間のラブホテルというのは中々に緊張したが、自動化のおかげで誰かに見られたりする事は一切なかった。
ちなみに部屋代は彼女支払いだ。俺が払おうとしたら「払わせてください、記念に」と言われた。
なんでも「男と行ったホテルの金を払うのは女の夢」らしく、それを叶えたいそうだ。
変わった夢があるもんだと思いながらも、言葉に甘えることにすると嬉しそうに休憩代(5時間コース)を支払った。
時間は平気なのかと聞けば、直帰も有りらしいので会社に帰る必要は無いらしい。
となれば遠慮はいらない。
「シャワー浴びてきていい?」
「あ、え、うんっ」
なにやら慌てるようにして頷く彼女にピンと来た。
「.......一緒に入りたい?」
その言葉に金魚のように口をパクパクさせた後、赤面してうなずいた。
あまりサービスし過ぎるのも良くないんだけど.......なんとなくかつての自分を見ているような空気を感じてしまう。
このモテ無さすぎて拗らした感じといい、自分の事に自信を持てない感じ、そしてエロに関しては人一倍興味津々なところなんか特に。
「しょうがないなぁ、夕ご飯奢ってくれる?」
「!? も、もちろん!!」
目に見えて目を輝かせて頷く彼女に笑いそうになりながら、俺は日菜子の手を引く。
「じゃあそんなところに突っ立ってないで、行こうよ。ほら荷物もそこに置いて」
「は、はひぃ」
シャワールーム前で服を脱ぐ。
正直かなり恥ずかしいのだが、俺以上に恥ずかしがってる子を見ると逆に落ち着くというか、冷静になってしまった。
何よりこの生まれ変わった身体を見せつけて、彼女がどんな反応するか見たい気持ちもあった。
ばさりと上着を脱ぎ捨て、上半身裸になるの小さな声で「わっ、わっ、.......筋肉すご、背筋もバキバキだ.......」と、上擦った声で興奮気味に食い付いていた。
「ほら、日菜子も脱いでよ。俺ばかり見られても恥ずかしいよ」
「うぅ.......ダイエットもっと頑張ればよかった.......」
泣きそうな顔をしながらもスーツに手をかけてゆっくりと脱ぎ出す。
ネクタイを外し、ワイシャツを脱ぎ捨てると薄い黄色のブラが視界に入った。
「おお.......」
思わず感嘆の声を漏らしてしまった。
何だかんだ余裕あるふりをしてきたが、俺だって童貞だ。この世界の俺がどうだったかは知らんが、主観では人生初の女の裸を見ようとしてる。興奮しないわけが無い。
彼女がスカートに手をかけたのに合わせて、俺のジーンズに手をかける。
互いに「相手が脱ぐなら.......」みたいな境地になっている。
なので俺が意を決してパンツも脱ぎ捨てると、彼女はほうけた顔で固まった。
「ほら、日和子も」
俺が急かすと、彼女の視線は俺の股間に釘付けのまま下着を脱いだ。
アンダーヘアーは少なめで、綺麗に整っているよつにみえた。
さらにダイエットと言っていたが余分な肉はないように見える。気持ちお腹周りが柔らかそうだが、俺としてはむしろプラスだ、
ガリガリの不健康よりふっくら気味の方が好きだ。
浴室に入るとまず真っ先に体を洗うことにした。
ただ普通に洗うのでは一緒に入る意味は無い。
「日菜子、こっちへおいで」
「え」
手を引いて引き寄せるとシャワーからお湯を出して温度を確かめる。いい感じに温まったのを見計らって、彼女と俺の身体を同時に流す。
「ほら、身体を流して。俺にもかかるようにね」
「はひ」
シャワーの蛇口を手渡して、彼女を後ろから抱きしめながら、両手で胸をゆっくりと揉みしだく。
その度に甘い吐息が漏れ、シャワーを浴びる手が止まるので耳元で「続けて」というと、ハッとした様子で湯を浴びる。
「んんっ、ふぅ.......うぅんっ」
指先で転がすように胸の先を弾く。その度に身体がぴくりと震えるのが楽しい。
身長差があるので僅かに身を屈めて彼女の首にキスをする。
そのまま口を開いて、舌先で首筋を舐めると一際大きな喘ぎがシャワールームに響いた。
「仗助、さーーんむ、ちゅ、あふ、ちゅうう」
切なげに呼ぶ彼女の口を自らの口で塞ぎ、その中を舌で蹂躙する。
目を瞬かせていた彼女も直ぐに表情を蕩けさせ、それを受け入れ始めた。
そうこうしてる間も手は胸を弄り続ける。シャワーと言えばすっかり床に落ちてしまい、足元を温めるばかりだ
「これじゃ身体が冷えちゃうね」
そう告げて身体を離すと悲しそうにこちらを見あげる比奈子。
まるでおあずけを食らった子犬のようだ。
それが何だか可愛くて、俺は彼女の頬を撫でながら浴槽に導く。
「ほら、続きは中で.......ね?」
「.......っ!! うん!」
すっかり従順になり、口調も幼くなっている彼女と共に大きめの浴槽に入る。
さすがはそういった事をするつもりで設計されてるだけあり。大人2人が入っても十分すぎるほど余裕がある。
「いやぁ、暖かいね。家の浴槽より大きいのはやっぱきもちいいや」
「そ、そう、でっす.......ね、んんっ」
ちゃぷちゃぷと瑞が跳ねる音が聞こえる。
揺れの出処はもちろん彼女の身体の震えだ。
湯船の中、日菜子を後ろから抱きしめるようにして座り両手で胸をひたすら愛撫し続けている。
必然的に硬くなったモノが彼女のおしり辺りにあたるが、構わず擦り付けるようにして胸を揉む。
ときおり切なげに振り向くが、何かを言おうとしては俯いて黙る。
もちろん、彼女がどこを触れて欲しいかなんて分かってやってる。正直俺だって触れたい。
現在進行形で童貞心を自制し続け、何とか踏みとどまっている。
何故そこまでと言われると.......まぁ、半分はイタズラ心なのだがかつて読んだ「女性を喜ばせる10のテク」という、童貞が「俺いつか女の人をヒィヒィ言わせるんだ」みたいな本を読んだからだ。
その本の内容の是非はともかく、そこには「女性は心で感じるもの。男のように肉体だけを満たしても満足しない。真の意味で悦ばせたいのならば心に対して密に触れ、雰囲気と感情の盛り上がりを重視すべし」と書かれていた。
ちなみに余談ではあるが作者は40過ぎるまで結婚できなかった童貞マスターのような男だったが、逆に同類から熱い信頼を受けていた。
俺はその作者の言葉を心に刻み込み、それを実行している。
ひたすら愛撫し続け、会話を続け雰囲気を盛り上げ、彼女のから触れて欲しいと我慢ならなくなるまでスローな逢瀬を続ける。
「ふっ.......くぅ.......んん、あうぅ、も、もうだ、めぇ.......」
苦しげな声で彼女は身体を180度向きを変えて、俺の正面から抱きつくようにしてキスをしてきた。
「んちゅ、ちゅう.......ん、はぁ.......お願いします。意地悪しないで、触って」
「触ってるよ? 他にどこを?」
「おねがい、虐めないで.......わ、私のアソコ.......」
「んー?」
にやにやとしながら聞き返すと、か細い声で耳元に口を近付けた。
「おま、んこ」
その言葉を聞いた途端、俺の愚息は先程までこれ以上無いくらいギンギンになって居たはずなのに、さらに一回り力を入れたように大きくなった。
「あ.......」
「日菜子、立って」
「は、はい」
ざばりと湯船から彼女の裸体が現れる。
座ったままだった俺の眼前に彼女の股間が顕になる。
股ぐらはぬらぬらとてかり、湯だけの濡れでは無いことを如実に知らしめていた。
すんすん、と鼻を鳴らしてわざとらしく匂いを嗅ぐとむわりとした女性特有の淫臭が漂ってきた。
「や、駄ーー」
駄目と離れようとするよりも早く彼女の腰を抱き寄せ、そのあまり開かれていない小陰唇に口付けをする。
それだけで彼女は声にならない悲鳴をあげた。
「思いっきり、シてあげるよ」
上目遣いで彼女をみると、赤く火照った顔で何かを期待するような目でこちらを見ていた。
舌を伸ばし、陰毛と小陰唇を掻き分け、さらにその上にある陰核を舌先でグリッと押しつぶす。
「ふぁぁーーーっ!!」
プシャリ、と液体が溢れ出るのを吸い付くようにして飲み干す。
わざと音を立てて、下品にジュルジュルと啜ると彼女は驚いた声を上げた後一際大きな嬌声を上げた。
「あ、あぁーーーっ!! ま、待って、だめぇ!!」
彼女の静止も聞かず一心不乱に舌で陰核と小陰唇を愛部する。
あぁ、こんなにも.......こんなにも美味いのは初めてだ。
漫画や小説で愛液を「うまいうまい」と飲む男がいたが気持ちがわかった。
これは勲章だ。自身の手で目の前の女を悦ばせているという勲章の味だ。うまくないわけが無い。
入れたい、早くこの穴に自身の一物を押し込み、快感のままに腰を振りたいと思う。
だがダメだ。まだ硬い。
先程、大きくなった自分の愚息サイズをみて驚いた。
目測だが、ざっと見て20cm後半はある。太さも異様だ。
こんなので初めてと思われる女性を貫けば、最悪裂けてしまう。
折角初体験同士なのだ、少しでもいい思い出にしたい。
泣き叫ぶ子を無理やりなんてのは二次創作だけで十分だ。
「指、入れるよ」
俺の問いに彼女は荒い息で頷く。
まずは人差し指をゆっくりと押し込む。熱く煮え滾るような肉の壁をかき分けて、指を押し込むとまるでそれを歓迎するかのように膣壁がきゅうきゅうと締め付けてきた。
「ん.......ふうぅぅ.......ん」
「痛くない?」
「は、い.......実は、玩具で.......膜は破ってまして.......だから少し乱暴でも.......」
その言葉を聞いて少しほっとする。
「良かった、ならもう少し激しくほぐすよっと」
「んひぃ!? いきなりぃ.......2本めぇ.......」
押し込まれた中指と人差し指で膣壁を何度も抉るように愛部する。
背中側、側面、お腹側と手首をグリグリと回転させて彼女が感じる部分を模索する。
「あっ!!!!!」
ゴリっとした感触に触れたかと思うと、彼女は身体を大きくのけぞらせた。
「ここか」
「ま、まって.......なんで、こんなに.......上手すぎ.......」
荒い息で震える彼女の言葉に内心ガッツポーズをする。
童貞だがイメージトレーニングは無駄にやってきた。それが身を結んでいるのが手に取るようにわかる。
「俺のは大きいからね、もう少しほぐすよ」
「まっ、せめてベッドで.......あぁァァァァーー!」
悲鳴のような嬌声を上げ、浴室の壁にもたれ掛かる。
それを逃がすまいと腰を抱いて、先程彼女の反応が良かった場所を執拗にこねくり回す。
「あぁん、あぁ! あ、ひぁっ、あぐぅ.......んあぁぁ!!!」
「感じて! もっと俺の指感じて!」
「はひぃ! 感じ、てますぅ!! ゴリゴリってぇ、きも、ちいいいい!」
「イク? イク? 我慢しないでイッていいよ! ほら、イケッ、イケッ!!」
「あぁぁ!! らめ! イグ、イグイグ.......ッッッあぁー!」
のけぞらせるようにして痙攣する日菜子の身体からガクリと力が抜ける。
それを抱きとめる。
「ふぅ、ふぅ.......すご、過ぎです.......んちゅ、ちゅう.......ぷは.......こんなの知ったら、やめられないです.......」
肩で息をする彼女を抱きしめて湯船にゆっくりと浸かり直す。
「満足しちゃった? もう続きはいい?」
にやにやと彼女を見ながら聞くと、少し拗ねた様子で日菜子が呟いた。
「仗助さんは、優しいけど.......意地悪です」
「はは、ごめんごめん。俺も初めてだったから加減がわからなくてさではしゃいじゃったんだよ」
「え、初めて?」
俺の言葉に驚く彼女に頷いて続ける。
「そうだよ、俺童貞なんだ」
「嘘、あんなに慣れてたのに?」
「勉強はしてたからね。でも実践はひなこが初めてだよ」
「私が.......初めて.......」
「日菜子は?」
「わ、私も.......初めてです」
先程までは俺が童貞と聞いて嬉しそうだったのに、自分が処女だと言う時は何やら恥ずかしそうに俯く日菜子。
あぁ、そうか。
こちらの世界だと逆なのか。
男が相手の子が処女だと喜ぶように、こちらの世界では男が童貞だと喜ばれる。
逆に男が童貞だと何故かバカにされる風潮があったように、こちらだと処女はあまり良くないものとして見られるのだろう。
なら、ここでの答えはこうだな。
「お互い初めてって、なんか嬉しいな」
「え、そう、かな?」
暗い表情が少し明るくなる。
「だって、これからお互いの初めてを交換するんだ。なんだか、ロマンチックだろ?」
そういうとパッと彼女の表情が花咲いたように笑顔になった。
そうだよな、男も似たシチュエーションでそう言われると嬉しいからな。
改めて思うが、この世界は男心を反転して考えるだけで世の中の女性の気持ちが分かる。
多分この世界の男連中は、前の世界の女性みたいな感覚なのだろう。
「私、仗助さんが初めてで良かったです.......上手で、すごく優しい」
「そう言ってくれると嬉しいよ.......もちろん、続きをするんだろ?」
俺がにやりと笑みを浮かべて聞くと、彼女は少しだけ赤くなりながら「はい」と答えた。
完全にやり手のお姉さんとチェリーボーイのやり取りだなコレ。
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