モノ語り―問いし君はも―

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太郎 姫。どうしようもないみたいですよ。 オト 姫様。どうかお願いします。 姫 ……ああもう! 分かったわよ! やればいいんでしょ、やれば!  暗転  花火の音量UP(クライマックス)  明転  ぐったりと横たわるオト、姫。姫のそばに太郎。神はぴんぴんしている。 姫 はあ、はあ、はあ。あーマジでしんどい。 太郎 大丈夫ですか、姫。 神 はははは。あれくらいで根を上げるとは、姫さんもまだまだだね。 姫 月読様、わざと手抜いたでしょ。 神 うん。だって力温存しとかなきゃだし。 姫 今力漲ってるんだから、ちょっとくらい頑張りなさいよ…。 神 やだね。他にも色々使わなきゃいけないから。 オト ひ、姫様。すみません。私のために…。 姫 それはいいのよ、分かってたことだし…。それよりあんたこそ大丈夫? オト はい…なんとか…。あの、それで私は人間になれているのでしょうか? 姫 うん、大丈夫。ちゃんと人間の形をとっているわ。 オト そうですか、良かった。
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