モノ語り―問いし君はも―

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神 しんどがってるところ申し訳ないが、いいかい。あんたの寿命はもって三日ってところだ。あと三回月を見たら、その人間の形も魂も消えてしまうと思っておくんだね。 オト 三回…。 神 その間に、自分がなぜ人になりたいと望んだか、見つけられるといいね。 オト はい。 太郎 月読様にも分からないんですか? 神 分からないね。私の力の一部が宿っているとはいえ、別の存在として人間に認識されて、ここまで時間を過ごしてしまったから。 太郎 そうですか。これから、どうするつもりですか? オト そうですね…。持ち主の人間に会ってみたいと思います。私がいなくなって、心配してくださっているでしょうから。 神 ああ、それはいいね。人間と話してみるといい。あんたの言葉に応えてくれるからね。面白いよ。とりあえず、今夜はここで休んでいくかい? オト よろしいのですか? 神 ああ、もちろん。少し前からここに住み着いちゃった鬼の姫さんが許してくれるなら。 姫 別にいいわよ、ちょっとくらい休む場所を分けてあげても。 オト ありがとうございます。
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