ごめんねお母さん

1#さよならお母さん

　ダーーーーーーーン！！

　ダーーーーーーーン！！

　ダーーーーーーーン！！

　「おかぁーーーーさぁーーーーーん！！」

　それは一瞬の出来事だった。

　まさかお母さんグマが、ハンターの射程距離に居たとは知らなかった。

　お母さんグマは、ハンターが猟銃で撃ってきた散弾をもろに受けてその場で倒れてしまった。
　子グマのポワの目の前で・・・

　「お母さん！！起きて！！起きて！！起きてってばぁ！！」

　「ポワ！！お逃げなさい！！貴方も撃たれるわよ！！」

　「そんなこと言ったってぇーー！！」

　は、気が動転して金切り声をあげた。

　「ママーーー！！ママーーー！！」

　ダーーーーーーーン！！

　「きゃっ！！」

　子グマポワの足元に、猟銃の弾が飛んできて仰天して飛び上がった。

　「貴方も撃たれたいの？！行って！！私はいいから！！元気で居るのよ！！さよなら！！ポワ・・・」

　そう叫んで絶命したお母さんグマを後に、気が動転した子グマのポワは追ってくるハンターから必死に逃げた。

　「お母さん・・・！！お母さん・・・！！何で！！何で！！」

　子グマのポワは逃げた。

　大粒の涙を流しながら逃げた・・・

　ダーーーーーーーン！！

　ダーーーーーーーン！！