午前二時・異国からのコール

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 その日‥‥  アメリカのニューヨークの空は  不気味な曇り方をしていた。  下町にある某マンションの一室で、アヤカはベッドに座る。  そして、うつむき‥‥深い溜め息をついた。  手を少し出てきているお腹に当てると、 「ごめんね‥‥」  時計を見ると、二時だった。  窓から外を見てみると、真っ暗で、みんな寝しずまっている感じだった。  他には誰もいない部屋‥‥しかし、色々な思い出が、無言のまま点々(ころ)がっている。  アヤカの目から出た涙が、頬を伝った。
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