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「ぼくのママ」
3ねん1くみ 山田たろう
ぼくにはママが5人います。
一人目は、はるかママです。ママはおりょうりがとてもじょうずです。ぼくのたんじょうびにはおいしいケーキを作ってくれます。いつも台所でにこにこしているはるかママがぼくは大すきです。
二人目は、なつきママです。ママははしるのがとてもすきです。ママはぼくといっしょにはしってくれます。ママはたくさんはしるので、はしるのはとても苦しいです。でも、はしりおわったあとにママは、がんばったねとほめてくれるので大すきです。
三人目は、あきこママです。ママはぼくがわるいことをすると、とてもおこります。おこっているときのママはとてもこわいです。でも、いつもはいちばんあそんでくれるので大すきです。
四人目は、ちふゆママです。ママはぼくとおなじく学校にいっています。ほかのママがかえってくるあいだ、しゅくだいをいっしょにしてくれます。ぼくがわかるまでやさしくおしえてくれるので大すきです。
五人目は、ゆみママです。ママはパパがいちばん大すきなママです。とおくでおしごとをしていて、ぼくはあったことはないです。でもママたちは、ゆみママがいちばんぼくをあいしているといつもいいます。いつかあってみたいです。
これが、ぼくのママたちです。ぼくはママがたくさんいてとてもしあわせだとおもいます。
小学校の授業参観。太郎君は堂々とその作文を読み終えた。生徒たちは、ママがたくさんいるのは変だと言っていた。保護者はどこか太郎君を憐れむような目で見ていた。
そんな中、読み切って太陽のような笑顔をしている太郎君と、教室の後ろで静かに涙を拭いている、太郎君の叔母である若い四姉妹がとても印象的だった。
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