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私の姉は天才的な芸術家だった。年収はパートで働いていた私の数十倍、良い旦那と子供にも恵まれ、家庭と仕事を両立している女性としてよくメディアにも取り上げられていた。
私の自慢の姉だった。大好きだった。
その姉が死んだのは1年前だ。
姉はアトリエとして使っている別荘のベランダから転落死した。
別荘の合鍵を持っているのは姉の夫、マネージャー、そして妹である私だった。
重要参考人として私は警察に呼ばれた。
その翌日には、「物語」は完成していた。
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