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そんなことはお構いなしにどんどん進む優太についていくと階段から1番遠い、奥の部屋に入るように促される。
その部屋に入ると優太が後ろで扉を閉めてくれる。
そこで1つ違和感があった。
「この部屋、窓がないのか?」
「うん、ここだけ窓がないみたいだから外から見えないし電気つけちゃうね」
少しずつ目が慣れてはきたがなんの明かりもない暗闇ではここがなんの部屋なのか見当もつかなかった。
「あれ?電気がつかない」
入ってきた扉の方からカチッカチャと何度も音が聞こえてはくるが天井の電気がつく気配がない。
「兄ちゃん、電気が切れているっぽいんだけど、他の部屋に移動する?」
「いや、暗いのなんて次第に目が慣れるし一旦ここで身を潜めよう」
目を慣らすためにしばらく部屋の中を見渡す。
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