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部屋の奥には布団のようなものが見えるがそれ以外に何かあるわけではなかった。
「優太、この部屋って鍵閉められるか?」
「うん、閉めておくね」
優太の返答と同時に鍵が閉められる音が聞こえ、続けてなにやらカタカタと音がする。
「どうした?」
「鍵が外から開けられそうになっても動かないように細工しておいた。」
「おう、助かる。奥に布団みたいなものがあるから久しぶりに落ち着いて寝られそうだぞ」
「ほんと?でも兄ちゃんどこ?暗くて怖い」
「ほら、ここだぞ。とりあえずつないでおこうか」
扉の近くへ行き、優太の手を掴む。
握り返されたのを確認して奥の布団があるところへ進む。
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