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女を選んだ母
母親ということから、「女」を、選んだ。
「男」の為に、着飾り、「男」のために
猫撫で声で、甘えて、全ては、「男」のために
生活していた。
その頃から、祖母と暮らし始めて
私の生活の中から、「お母さん」は、消えた。
祖母がいたおかげで、寂しくは、なかった。
多少、大きくなり始めて、状況がわかる年になると
「お母さん」から、距離を取る事にした。
「お母さん」は、男が、居る時は、
家には、寄り付かなかった。
そして、捨てられると、家に、戻って来て
飲み歩く毎日
ケバケバしい女の姿で、男に。しなだれている
「お母さん」は、吐き気がするほど
気持ち悪く見えた。
男が、出来ると、離れに、よく連れ込んでいた。
子供の前で、平気で、セックスを、見せつけてきた。
気持ち悪い、こちらを見ながら、ほくそ笑み
腰を振りながら、喘ぐ、姿を見て、
憎しみと、何かに似た感情が、
一気に、爆発してしまった。
「お母さん」だった女の髪を、ひきずり
半裸の醜い姿をした女と真っ裸の気持ち悪い男を、離れから追い出した。
何故はなれなんかに、行ったんだろう。
ハアハア、息が上がり、バクバクと心臓が
飛び出るんじゃないかと、思うほど、興奮していた、私は、今まで、蓋をしてしまったはずの
幼いわたしが、母親を求めて泣いていた。
あーあ、本当は、寂しかったのかもしれない。
初めて、感情のままに、母親にぶつかった。
母親には、残念ながら、届かなかったけど
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